KURO iro 2025 Spring Collection
with ARAKI KNIT

“KURO iro”は、世界最高峰と言われる日本のデニム技術を追求したブランド KUROと、
知的で洗練された女性のためのブランドSTUNNING LUREとの協業プロジェクト。
毎シーズンそれぞれのイロ(個性)、色(カラー)、色気(女性らしさ)を軸に、自分たちが描く女性像を実現するデザインを展開してきました。

そんな“KURO iro”が長らく開発を進めてきたシルク素材のTシャツとタンクトップが今シーズンいよいよ発表となります。
奈良県の<アラキニット>の丸胴編み技術が生み出す継ぎ目のないなめらかな着心地のニットにより、
ものづくりへのこだわりと現代的なデザインが出会う“KURO iro”らしいトップスが生まれました。

繊細なシルク糸を使用し、肌に優しく滑らかなタンクトップとTシャツ。
脇に縫い目がないチューブ編み機による製法で、柔らかさと伸縮性が最大限に引き出されています。
糸は空気に触れる構造で静電気を軽減し、編む過程では職人が糸に油を浸透させ艶を与えています。
さらに、糸のテンションを手作業で細かく調整し、耐久性も両立されています。
細部にまでこだわり抜いた技術が織りなす、高品質で特別感を味わえるアイテムです。

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 1973年創業のアラキニット。家族で営まれる小さな工場にはチューブ編み機が並び、静かに、優雅に回転しながらニットを編み上げています。 工場建屋は木造でできており、外気との温度差が少なく湿度も年中安定しているため、季節による生地の出来上がりの差も少ないそう。 今回KURO iroが特注するTシャツとタンクトップは、生地を回転させながらチューブ状に編んでいくテレコという機械を使っています。 脇に継ぎ目がなく、柔らかい肌触りと薄くてなめらかな着心地が特徴的。 約15年前に取引先の紹介でチューブ編み機と出会ったアラキニットは、現在ではその工場から技術を継承して生産を続けています。 ローテクな構造だからこそ、扱う職人の手腕によってニットの仕上がりが左右されるこの機械。 細やかなケアとスキルがを必要とするプロセスはアラキニットのこだわりのものづくりが垣間見れるところであり、KURO iroのクラフトマンシップに対する哲学と呼応しています。

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 まずは12本のシルクの糸からニットを編んで行きます。通常よりも少ない本数で編むことで、糸へのリラックスする感覚を作れるそう。 繊細なシルク素材を機械で編むのは至難の業。ゆっくりと時間をかけて編むことにより、大量生産品と違って静電気が起きにくく柔らかな風合いが生まれます。 この時、糸が空気に触れるよう立てた状態で編むことにより、糸に空気が含まれてループ目が安定し、ゆったりとした生地の仕上がりとなります。
 編み立てをするのは、昔ながらの銅の釜。鉄釜の使用が一般的ですが、鉄だと生産スピードは上がる一方、天然糸との相性が悪く糸に負担をかけてしまいます。 それに比べて銅釜は柔らかく、熱伝導率が高い上に摩擦も少ないため、この釜で編んだニットは柔らかく伸縮性があり着心地にストレスを感じないそうです。

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 機械をただ稼働するだけでは上質なニットウェアは作ることができません。まさに機械と二人三脚でニットを編み上げるのは、長年アラキニットで仕事をする職人たち。 作業中は常に機械の横に立ち、ニットのコンディションチェックと機械の調整を行います。 すべての機械がスムーズに動くだけではなく、糸の張り方やニットの様子にも細かく気を配る。機械の呼吸を知り尽くした職人が扱ってこそ、繊細で強いニットができあがります。 職人のスキルとこだわりが受け継がれている好例が、作業工程中にオイルを生地の中に通す<オイリング>という過程。 天然繊維に薄くオイルを塗り込むことで、糸に艶が出て表面がなめらかになり、風合いが全く異なってくるそう。この昔ながらのやり方は職人の間で受け継がれてきました。 編んでいく作業の途中で編み地や糸のテンションが緩んでいないかどうかを判断するのも全て手作業。 文字通り素手で触れながら、不自然な緩みが生まれないように、針山の打ち方やタイミングを調整します。この細やかな確認作業が、他にはない繊細な編み地を可能にしているのです。

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 最後には編み上がった生地を傷や異物混入などないか目視で検査作業をし、生地の目が落ちている箇所は手作業で修理したり、次の工程へ申し送りをします。 30年以上のキャリアを誇る職人たちが手間と時間をかけて作業し、一点一点ニットを仕上げるのです。
 アラキニットのものづくりの背景にあるのは、ニットへの情熱。 代表の荒木さんは常に技術のアップデートを怠らず、良い素材の製品があればその工場まで足を運んで同業者と積極的に情報交換をしています。 そこにあるのは、日々試行錯誤しながら良い生地を作り続けていることだけではなく、技術を磨きあうことで、今よりもさらにいいものを作り上げていける、という思いから。 人と人とのつながりを一番重んじることでここまでやってこれています、と語り、その風通しの良いアプローチから生まれる上質なニットが、様々なブランドとの仕事を可能にしているのです。 互いへのリスペクトから生まれるコラボレーションは、まさにSTUNNING LUREが大切にしている理念でもあります。

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 クラフトマンシップ、そして着心地やシルエットにこだわるKURO iroらしい、ものづくりへの情熱と敬意が詰まったニットウェアはこうして生まれます。 ぜひ手に取っていただきたいと思います。

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アラキニット 株式会社

1973年創業。奈良県葛城市にある、ニット製品企画・製造・販売工場。肌着やソックスなどの編み立てを得意とする。 15年前に取引先から良い製品があるという情報を聞きつけ、チューブ編み機と出会う。その取引先の工場からチューブ編み機と技術を受け継いだ。 技術にも磨きがかかった今、lesbutteという肌着ブランドを展開しながら他の企業とも取引きを行う。

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